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Toggleアヴィニョン・フェスティバル/Festival d'Avignon
映画がカンヌなら演劇はアヴィニョンと並び称される、1947年から始まった夏の祭演、アヴィニョン演劇祭。通称「アヴィニョン・フェスティバル」(Festival d’Avignon)。
毎年7月の1ヶ月間、毎日約1,400公演が繰り広げられる、まさに世界最高峰の演劇祭で、演劇人としてここに立つことは人生で最高のステージであり、誇りともなります。
RAKUGO
劇場は、旧市街の中に数ヶ所ある大小さまざまな劇場から、アヴィニョン・フェスティバルの時だけ専用に使われる小屋や各種商業施設、中には民家を使わせてもらうケースもあったりと、とにかく街全体が舞台になるんです。
演者または関係者たちの1ヶ月の生活拠点はというと、城壁外の別荘地帯にある別荘をそれぞれが1ヶ月間借りて寝食共に生活します。
シリル・コピーニ、ステファン・フェランデスのフランス人落語家2名と、三遊亭竜楽、林家染太の日本人落語家2名のRAKUGOチームは、絵に描いたようなプロヴァンスの豪華邸宅を借りて生活していました。
彼らの小屋は、キャパシティ30名ほどの小屋で、飲食店が多くあるエリアから少し外れにあったため、チラシ配りや宣伝活動にとても大変そうでしたが、それでも、連日の満員御礼でヨーロッパでの日本文化の人気を改めて実感しました。
沖縄燦燦/OKINAWA SANSAN
2014年のアヴィニョン・フェスティバル、日本からは4組が参加していました。
その中の1つが、「沖縄燦燦」。
彼女たちは、前年も参加していて、そのときに現地紙「ラ・プロヴァンス」から高い評価を受けたということで、結構大きめの劇場が割り当てられたそうです。
100人を優に超えるお客様を前に堂々のパフォーマンス。スタンディングオベーションと鳴りやまない拍手喝采の中にいた沖縄燦燦メンバーの充足感は、アヴィニョン・フェスティバルのすべての演目を観たわけじゃないけど、日本人としての贔屓目なしでトップクラスと伝えたい。
演目である「島に生きる人々の命の歌」を踊り、舞い、上質の三線とバイオリンが奏でる音が、心地よくて、気持ちよくて、初めての感触でした。
沖縄燦燦のメンバーが所属する「踊ぃ飛琉 Udui HARU」は、沖縄県浦添市に稽古場を構え、琉球王朝時代から続く琉球古典舞踊を伝承するエンターテイナー集団。
踊ぃ飛琉を率いる宮城先生の礼儀を重んじる指導方針と文化継承の情熱は、度々、沖縄発信のPRでキービジュアルになるほどのトップランナーです。
琉球の、そして悠久の文化を受け継ぐ彼女たちにこれからも注目です。