海外文化交流/Cultural Exchange

日本の自治体と海外都市との間には、多くの友好関係があり、友好都市、姉妹都市としてそれを表しています。
その潮流は、第二次世界大戦以後、敵対した国家間の関係性を修復する意味合いが大きく、これにより国境を越えた市民間交流が図られ、文化を通じて相互理解を深める国際的な取り組みが行われています。今も尚、戦争が絶えない国際社会において改めてその意義を認識する必要があると考えています。

フランスとの取り組み

フランス人による落語の会

Bientôt 100 ans de coopération culturelle entre la France et le Japon

日本とフランスは、1924年、日本におけるフランス文化ネットワークの草分けとなる日仏会館を共同設立しました。
2014年に90周年を迎え、日仏関係にとって極めて特別な年にそれを記念して文化交流を通じたイベントを企画、開催いたしました。
その中の一つがこの「フランス人による落語の会」です。
世界を股にかけて活躍するフランス人落語アーティストふたりのパフォーマンスは、日本各地でも反響を呼び、落語ファンだけでなく、落語初心者にも支持された試みでした。
その勢いは本国フランスでも圧倒的な支持を得られ、演劇祭の世界最高峰『アヴィニョン・フェスティバル』でも披露、いまや「落語」は世界に通用する日本文化の強力なコンテンツとして注目されています。
翌2015年には、日本ツアーを開催。2017年にも再び日本ツアー開催、現在は、世界各国に活躍の場を広げています。
そして、2024年、100周年を迎え、私たちは日仏文化協力をより強固にするべく、この取り組みを続けてまいります。

日本で最もポピュラーな“語り”文化「落語」をフランス人が日本語とフランス語で実演?!

「えー、お笑いを一席申し上げます。世の中には・・・」なんて具合に始まる落語。他愛のない「マクラ」話に始まり、「本題」そして「落ち」にいたる滑らかな話芸は、まさに日本のアート。噺家が歳を重ねるほどに味わい深くなってくる。
そんな日本のお家芸に挑戦し続けるフランス人がいる。日本とフランスをつなぐユニークなパフォーマンスで、日本の皆様、これぞ!本当の「クール・ジャパン」!

演者は、多才なフランス人

CYRIL COPPINI(尻流複写二 シリル・コピーニ)

1973年南仏ニース生まれ。高校時代に日本語の勉強を始め、その頃より落語に興味を持ち始める。1997年来日、フランス政府公式機関「九州日仏学館」に勤務。2001年に上京、現在、在日フランス大使館内アンスティチュ・フランセ日本の広報部に所属。外国語で落語を演じる三遊亭竜楽のフランス公演のコーディネートや通訳で同行し、落語の海外普及にも積極的である。「アヴィニョン演劇祭」でステファンと共に口演を行う。

STEPHANE FERRANDEZ(ステファン・フェランデス)

1973年リヨン生まれ。芸術や人間を愛するアーティスト。2009年には演出家のサンドリーヌ・ガーブリアと京都に半年滞在し、日本の落語家から落語を学ぶ。現在、着物を着て日本での経験を元にしたフランス語落語をフランス語圏の国で披露している。2014年7月にはヨーロッパ最大の演劇フェスティバル「アヴィニョン演劇祭」出演する。

日本全国で口演!!

「news every.」でも取り上げられました。