エディット・ピアフが眠るペール・ラシェーズ墓地<フランス・パリ>/Paris

フランス史上No.1歌姫は誰かと聞くと、フランス人の大半がエディット・ピアフ(Édith Piaf, 1915-1963)と答えるでしょう。
彼女はパリで曲芸師と路上歌手の間に生まれ、幼い頃から歌うことを宿命づけられた生粋の歌人。モンマルトル界隈を主な活動の場に据え、キャバレー「ムーラン・ルージュ」(Moulin Rouge)やゴッホ、ルノワール、チャーリー・チャップリンなどが常連として名を連ねたシャムソニエ「ラパン・アジル」(Au Lapin Agile)で名シンガーとして鳴らしたフランス・シャンソン界の女王です。
「L’hymne à l’amour」(愛の賛歌)「La vie en rose」(バラ色の人生)は、世界中でカバーされる彼女の名作です。

ラパン・アジル(Au Lapin Agile)photo on Jul 2024

L'hymne à l'amour

パリオリンピック開会式で、セリーヌ・ディオン(Céline Dion)がエッフェル塔から熱唱した「L’hymne à l’amour」は、感動的なシーンとして今でも語られています。
日本では、越路吹雪が「愛の讃歌」として日本語訳で歌い、桑田佳祐はじめ数々のアーティストがカバーしています。

ペール・ラシェーズ墓地(Cimetière du Père-Lachaise)

エディット・ピアフは、彼女が生まれたパリ20区にあるパリ最大の墓地「ペール・ラシェーズ墓地」に眠っています。
ここに眠る多くの著名人の中には、「レ・ミゼラブル」の主人公ジャン・ヴァルジャンのお墓もあるとか。

墓地は広大でいくつかある入場門があり、正面入口はメトロ2番線「Philippe Auguste」駅から。
どの入場門にも案内板が設置されているので、チェックしておくのもよし。

各入場門には管理人のような人がいて、特に身分証をチェックすることはなく、このようなリーフレットをくれます。(ありがちな、お金を請求されることはなので、素直にもらって○)
もらわなくても、墓地内各所にある案内板で迷うことはないでしょう。

墓地でありながら、絶え間なく観光客がここを訪れます。宗教の違いもあるでしょう、でも、世界中の人から故人が愛され永遠に忘れ去られない存在であることの方を大切にする。そういう考えの元にあるようです。
それでもここは墓地ですから、厳かに決して騒がず、人道を逸した行為は皆無。そこ、世界共通ですね。

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